のびのびと子育てをしたい人にとって、広々とした住まいや少人数の学校、自然が多い環境はとても魅力的。
しかし、実際に自然の多い場所への移住するとなるとクリアにしなければいけない問題がたくさん出てきます。中でもシングルマザーにとって移住後にすぐに仕事がみつかるか、というのは死活問題ですよね。
移住をきっかけにして起業やフリーランスで活躍する人が多くいますが、私も移住をきっかけにフリーランスへ転向した一人。この記事では、私自身の移住をきっかけにフリーランスになった経験をもとに、移住後の仕事探しについて解説します。
フリーランス転向後の月収は約23万円
こちらの記事でも少し紹介していますが、本業・副業を合わせて約23万円の収入があります。
しかし、移住当初の収入は、移住前に勤務していた会社のテレワーク分である5万円程しかありませんでした。当然5万円では生活できませんから、フリーランスとして独立、在宅ワークをメインとして仕事をするようになったのです。
移住後の仕事の探し方
- 現職をテレワークで継続する
- 移住先で新しく勤務先を探す
- 独立・開業(フリーランスとして独立する)
現職をテレワークで継続する
テレワークを推奨しているかどうかにもよりますが、中には、月に1、2度の出社ができればテレワークもOK、という会社もあります。
現職を継続できるのであれば、勤務場所が変わるだけであって仕事の内容は変わらないため、移住後もストレスなく仕事をすることが出来ると言えるでしょう。
ただし、テレワークによって業務量が減りそれに伴って収入も減る可能性があるので要注意です。
移住先で新しく勤務先を探す
移住後に新しく勤務先を探す、という方法もあります。ただ、今の日本の雇用情勢などを考えると特別な資格や経験がないと、正社員での雇用は難しいかもしれません。
- 年齢の壁
- シングルマザーという家庭環境の壁
- 田舎、という社会的背景の壁
この3つは、私が実際に経験したものです。
移住時、私は正社員雇用にはちょっと厳しい年齢でした。ハローワークで言われたことは、
その年齢で正社員はね・・・・若い子なら正社員もあるんだけどね~。
しかもシングルマザーね・・・・・・。
あんまり休むような人はちょっと紹介しにくいよね。
でした。結構屈辱的な発言です。ハローワークでは児童福祉手当受給者に向けての自立支援事業を行っているはずなのですが、この言われようでした。担当者にもよるかもしれませんが、いきなりハローワークにいって探すのは、正直あまり得策ではないと感じました。
では、どこで探せばいいのか。
まずは、各都道府県の母子就労支援センターへ行って相談することをお勧めします。
この母子就労支援センターとは、
就業相談から就業支援講習会、就業情報の提供に至るまでの一貫した就業支援サービス等を提供するとともに、養育費の取り決め等について相談・情報提供、面会交流の支援等を実施し、母子家庭等就業・自立支援事業を推進してくれる機関
です。各都道府県にあり、相談員さんが家庭の状況や能力などに応じて職を斡旋してくれたりします。
また、仕事のことだけではなく、家庭環境、養育費の相談、寡婦世帯向けのイベントなども紹介してくれます。
母子就労支援センターであれば、母子の求職に対し積極的に支援してくれますので、ハローワークよりも、まずはこちらの就労支援センターの活用をお勧めします。
独立、開業する(フリーランスとして独立する)
私が住んでいる地域には、多くの移住者がいます。
- 飲食店を開業した20代の方
- スキルを活かして地元企業と提携しコンサルタント業を始めた方
- ダンス教室を開講した方
- エステ、整体を開業した方
- フリーライター、イラストレーターとして活躍されている方
- 学童保育の指導員を始めた方
- 染物作家としてアトリエを構えた方
- 宿泊施設を始めた方
もちろん、地元企業へ就職した方もいますが、移住をきっかけに独立したりオンラインで完結する仕事に切り替えた方が多くいるように思います。
私自身、移住後は前職のテレワークを経て、フリーランスとして独立。複数の企業と契約して生計を立てています。
これまでの社会経験で得た、営業アシスタント、不動産営業のスキル・資格を活かしているものです。
いきなり独立・開業なんて無理!としり込みする必要はありません。公的な支援をうけ開業することも可能です。
ご自身のスキルに不安がある場合は、資格を得るための職業訓練支援もありますので、そういった公的支援を上手に使うこともお勧めです。
そこまでがっつり開業しなくても・・・・・という方は、私のようにクラウドソーシングを活用して在宅業務を探すのも良い方法。
私が利用しているのはクラウドワークス。職種も豊富でスキルによってはかなり高額の報酬も見込めます。
きっとやってみたい仕事が見つかるはずです。
私自身もクラウドワークスでご縁のあった企業と4年間お仕事をさせていただいています。
完全在宅で業務が完了するため、子供の体調不良などで学校を休んだ時でも仕事を休むことはほとんどありません。
シングルマザーは1人で一家の経済を支えなければいけません。
休むと収入が減ってしまう仕事では不安が大きいものです。その辺も考慮した上で仕事を探す必要がありそうですね。
移住をきっかけにもう一度開業を決意したクッキーアーティストMioさん
先日、ネットニュースをみていたら気になる記事を見つけました。
ミモレというwebサイトをご存じでしょうか?
ファッションやライフスタイル、仕事のとなどを女性の視点から見たコラムが掲載されているサイトです。
その中に、こんな記事があったんです。
シングルマザーの決意。衝動に駆られて3ヶ月で移住…「鎌倉から縁もゆかりもない南信州へ」
オーダー制の焼き菓子屋「鎌倉ハナクルス」の主宰者として、観光客にも人気のデリカテッセン「LONG TRACK FOODS」のスイーツ担当として、忙しい日々を送っていたクッキーアーティストのMioさん。東京の下町周辺で育ち、20代前半で2年ほど沖縄に住んだあとは、鎌倉で3人のお子さんを育てながら働いていました。ところが2020年夏、20年近く住んだ鎌倉の地を離れ、縁もゆかりもない長野県飯田市に移住。それは移住を考え始めてわずか4ヶ月後のことでした。
KODANSHA mi-mollet より引用
この記事の主役でもあるMioさんは、お子さんの転職とコロナを機に移住を考え始めたそうです。たまたま訪れた南信州にご縁を感じ移住をされたそうですが、仕事については「住めば何とかなるでしょ~」と(笑)
その後、移住先の地元の方から促され、もともとの職でもあったお菓子作りを再開することになったようです。これも手に職があり、それまでに何年も経験を積んできたからこそ得られた職であると言えると思います。
どんなきっかけで移住したにせよ、それまでに積んできた経験や知識というのは、自分にとって大きな財産ですよね。
自分が「もうこの仕事は引退でいいかな。」
そう思っても、地元の方にとっては必要なことだったり、地元の方の暮らしを潤し豊かにするものだったりするんですね。
Mioさんのように、ご自身の経験をもとに新しいライフスタイルを作り上げていくのは、とても素敵でワクワクしますよね!
同じ長野県に住んでいる私も、いつか時間を作ってMioさんが出店されている古民家カフェに立ち寄ってみたいと思います。
鎌倉から南信州に移住をしたMioさんに記事はこちらからご覧いただけます。
まとめ
シングルマザーが移住をしたいと思った時に、まず考えなければいけないのが仕事。
一家の大黒柱でもあるシングルマザーは、生活を支えるために一日も早く仕事を見つけたいものです。
様々な選択肢がありますが、働き方一つとっても「移住」を楽しむためのツールの一つになればいいな、と思うのです。
もう一度おさらいしてみましょう。
- 現職をテレワークで継続する
- 移住先で新しく勤務先を探す
- 独立・開業(フリーランスとして独立する)
シングルマザーのための母子就労支援センターも各都道府県に設置されており、就職のことだけでなくシングルマザーならではの悩みや問題にも相談に乗ってくれます。
金銭面でも支援が受けられるケースがあるので、まずは母子就労支援センターに相談してみるといいかもしれません。
1人で子供を育てる、ということは本当に大変ですが、
自然の豊かな地方へ移住することによって、心身共に良い変化を感じられることもあるでしょう。
お子さんとの移住暮らしを楽しむためにも、まずはご自身の暮らし方に合った仕事をさがしてみてはいかがでしょうか。